2011年3月11日から4年がたちました。
今も動物たちの震災は終わっていません。
彼らのことを忘れずに、助ける道を探し続けましょう。

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【首相官邸/野田総理大臣】
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
TEL.03-3581-0101

【内閣府政策統括官(防災担当)】
TEL:03-5253-2111(大代表)

【環境省】
https://www.env.go.jp/moemail/
動物愛護管理室 TEL:03-3581-3351(内線6429)
FAX:03-3508-9278

【農林水産省】
https://www.contact.maff.go.jp/voice/sogo.html
経営局経営政策課災害総合対策室 TEL:03-3502-6442 FAX:03-3592-7697

【福島県庁 】※被災地だということにご配慮ください
chijikoushitsu@pref.fukushima.jp TEL.024-521-1111(代表)


2014年10月01日

「花凛(カリン)、連れてきたよ!」津波から助け出された犬のエピソード


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小林夫妻のご自宅は、福島県いわき市の海岸から500メートル程のところにあります。知的障がい者の方々を迎えて、無農薬・有機栽培の里芋、じゃがいも、株立ち春菊、そらまめなどを生産していました 

愛犬・花凛はゴールデンレトリバーのMIX。実は母犬のお腹にいた時に、飼い主のブリーダーに処分されてしまう恐れがあったそうです。それは、母犬は純血種で、父犬が雑種だったから…。この母犬を診ていた知り合いの獣医師から「小林さんが子犬をもらってくれるなら、産ますこともできるんだ」と言われ、大型犬は考えていなかったご主人も反対できなくなり、小林家に迎えられることになりました。その花凛は今や9歳になりました。 

あの日の午後246分、花凛は大地を揺るがす地震に襲われました。

ご主人は、知的障がい者の方10名とハウスで農作業を行っていました。すぐに自宅に戻りラジオをつけると「3メートルの津波がくる」と聞いたので、91歳のお母さんと皆を車に乗せました。ところが、それが精一杯で、庭にいた花凛を置いてきてしまったのです! 

その頃小林さんの奥さんは、障がい者の方とパン屋で働いていました。3時半ごろ自宅付近まで帰ったものの、すでにあたりは膝上まで海水が押し寄せていて、消防団が道を封鎖して通してもらうことができません。仕方なく、避難場所に指定されていた近くの小学校に行きました。家族とも会えず、大きな余震が続き不安はつのる一方。その後、やっとご主人と連絡がとれ一安心したのですが、花凛が一緒ではないことを知りました。カミナリすら怖がる花凛。花凛を助けられなかった悲しみが奥さんの中で大きくなっていきました。

そして日も落ちて真っ暗になった頃、夜7時をまわっていたでしょうか。避難所に現れたひとりの女性が、奥さんの顔を見るなり言いました。

「花凛、連れてきたよ!」

そして、花凛は押し倒しそうな勢いで、奥さんに飛びついてきたのでした!停電で真っ暗な中、聞こえてくる花凛の興奮した息遣いに、奥さんも心からホッとしました。よく見ると、首輪につないでいた鎖を引きずっているのに気づき、救出した時の切迫感を感じたのでした。 

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花凛を助け、連れてきてくれたのはご近所さんでした。この方も、職場から家に戻ろうとした時、やはり消防団に止められたそうです。でもその時、小林家の庭に積み上げられた土砂の上にしょんぼり避難している花凛の姿が目に入り、消防団員を説得して助けに行ってくれたとのこと。消防団の人は一緒に来てくれたものの、「大きい犬はさわれない」と、体重30キロ近い犬の救出は、女性ひとりの手に委ねられたのです!その後この方は家族を探して車を走らせた時、花凛がいてくれて寒さをしのげたと、後で話してくれました。 

感動の再会を果たしたものの、震度5にもなる余震が頻繁にあり、そのたびに周囲の人々が悲鳴をあげるので、花凛は尻尾を丸めて伏せたまま、ただただ怯えるばかり。ご主人と合流した後は親戚の家を目指し、避難所を後にしました。 

家族が無事で何よりでしたが震災後も大変でした。家の修理や農地の塩害、お米やいちご、夏野菜は作れなくなりました。そして障がい者の方の受け入れは中止に。そんな中、2012年復興産業として始まった「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」と出会い、綿花づくりをスタートさせました。すると、各地からボランティアが訪れるようになり、たくさんの人と働く風景がよみがえりつつあるのです。

そして花凛は、障がい者の方々のアイドルから、ボランティアたちのアイドル犬に!でもおっとりかわいいという印象の花凛ですが、形相を一転させて威嚇することもあると聞きました。震災後は、避難してきた人や復興作業に来る人など、多くの見知らぬ人たちが町に出入りするようになりました。時には怪しげな人もいるそうです。「テリトリーを守ろうとする本能でしょうが、私たちを守ろうとしている、やっぱり家族だね、といいように解釈しています。」と奥さん。「花凛(カリン)」という名は<凛とした花のように育て>との思いからつけたそうです。

まだまだ大変な小林家ですが、花凛はずっと、大好きなお父さんとお母さんをサポートしてくれることでしょう!


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小林さんご夫妻と愛犬の花凛には、ボランティア活動のために福島を訪れた際に出会い、おふたりからうかがつた震災当時の様子をレポートさせていただきました。

小林ご夫妻が営む「いわき夏井ふぁーむ」はFacebookを更新中!ぜひ訪れてください!


posted by JAVAスタッフ at 00:00| 福島現地

2014年06月01日

「家族である犬や猫と暮らしたい!」 あの日から3年。いまも、離ればなれになったまま…。

2011年3月11日。あの日、地震、津波、火事、原発事故といった未曾有の災害が日本を襲いました。改めて、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りいたしますとともに、被災された皆さまへお見舞い申し上げます。

そして、たくさんの動物も命を落としました。助けられなかったことの無力感は消すことはできませんが、人災によって失われた命もとても多かったことを忘れず、その教訓を今後の災害時には必ず生かしていかなければなりません。

報道が伝えた分断生活

今年の1月29日(水)、NHK「ニュースウオッチ9」の『厳冬の飯舘村 飼い主を待ち続けて』という特集で現在の避難状況が報じられました。福島原発の事故で避難を強いられ、動物を飼えない仮設住宅に住んでいる方々の中には、犬や猫を自分の家に残してきている場合もあります。
この番組が 取材していた 福島県の飯舘村では 今も およそ 200 頭 の犬とおよそ 400 頭の 猫が飼い主と 離れて暮らしているそうです。

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iitatedog22〜3日におきに来る飼い主を待つ飯舘村の犬たち
写真提供/緊災害時動物支援ネットワーク

家はあれども

福島原発事故によって今も3つの避難指示区域がある福島県。幾度かの見直しが行われ、2013年4月に新たに区域分けされました。
飯舘村は、現在3つの区域に分かれていますが、原発事故直後は20キロ圏内ではなかったため、立入禁止区域にはなりませんでした。地震の被害は小さかったものの放射線量が高いことから全村避難を決行、残された犬や猫が非常に多く、世話をしようとたくさんのボランティアが訪れるようになりました。その活動は3年経った今も続けられています。しかし住民の中には、ボランティアに対して「世話をしてほしくない、信用できない」という方もいると聞きます。遠くから通って動物の世話をするだけでも大変なのに、さらに村の自警団の方や飼い主から信頼してもらうことが必要なのですから、本当に大変な活動です。もちろん一番いいのは、一刻も早く飼い主さんの元で一緒に暮らすことですから、その道を探らなければなりません。iitate-catsほぼ毎日世話に通う人がいるところには、周りの猫たちも集まってくる。飼い主の同意を得て18頭全てに不妊手術を行ったとのこと。
写真提供/緊急災害時動物支援ネットワーク

飯舘村の事情

この報道がされた後に、飯舘村に現状を確認してみたところ、仮設住宅が動物との同居が不可である理由は、次のようなものでした。
・狭い中での共同生活で、動物が嫌いな人やアレルギーの人もいるため、同意が得られない。
・そのため、全村避難が始まった当初から、出来る限り、動物保護団体等に預けることを推奨した。

確かに、飯舘村に住んでいた方で、犬を預けたという話を聞いたことがあります。またこのJAVAの問い合わせに答えてくれた職員の方も遠方の団体に愛犬を預けたそうです(残念ながら高齢だったためすでに死亡したとのこと)。動物を預けた方がいい場合もあるでしょう。しかし離れて暮らす飼い主と動物をそのままにしておいていいはずがありません。

そのためJAVAからは、環境省が「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(指針)」を作成し、「同行避難」を原則としたこと、富岡町と川内村では、「緊急災害時 動物救援本部」の義援金を受けて、仮設住宅の敷地にペットシェルターを建てたことなどを伝えて、再度、仮設住宅でも工夫して動物と暮らせるよう要望しました。難しい問題は多々あると思いますが、すでに3年という月日が経っていることや飼い主と動物のことを考えれば、この報道を見直すきっかけにしてもらいたいと思います。飯舘村には、ニュースを見て、やはり心配した人たちから何とかしてほしいと願う電話が入っていたそうです。

2014fukushimamap
首相官邸ウェブサイトの地図

仮設住宅での同居は進んだか?

震災直後から、動物と一緒に住めない仮設住宅があるという問題に対して、JAVAでは早速、全ての住宅で同居が可能だった岩手県は除き、福島と宮城の自治体に対して、2011年当時にアンケート調査を行いました。そして同居不可と回答のあった福島の9つの市町村、宮城の1つの町、合わせて10の自治体に対して要望書を送りました。

2011年当時にアンケート調査

について、詳細は以下のページをご覧ください。
仮設住宅での動物同居に関するアンケート

仮設住宅での動物同居に関するアンケート結果

今回改めて、当時同居不可と答えた自治体の現状はどうなっているかを、調べてみました(電話による聞き取り調査/下記表参照)。

●仮設住宅における動物との同居可否(JAVA調査)

市町村

2011

2014

現状

福島県

いわき市

×

×

整備中の災害公営住宅では、1512戸中140戸を「ペット同居可」の住居とする(2014年6月〜12月頃入居可予定)。ペット連れ専用のエレベーターを用意するなど、「住み分け」に配慮した構造となる。

須賀川町

×

×

現在も不可、飼っている人がいるかもしれないが把握していない。要望もトラブルの報告もない。

鏡石町

×

その後、区画を決めてペット同居可能住居を用意したが、希望がないまま現在に至る。今後同居希望者の入居者が居ればその区画に入ってもらう。

白河市

×

2011年12月からペット同居可とした。特に隔離はせず、室内飼育が条件。市に届け出と念書を出してもらった。トラブルはなし。

国見町

×

住民から要望やトラブルの報告もないが要望が出れば検討する。

西郷町

×

住民から要望やトラブルの報告もないが要望が出れば検討する。

矢吹町

×

×

要望があっても不可だが、これから建設する災害公営住宅では希望があるので検討する。

広野町

×

×

住民から要望が来たこともあるがお断りした、その後相談に乗るといったことも特にしていない。

飯舘村

×

×

現在も不可、預けることを推奨している。

宮城県

大郷町

×

住民から要望やトラブルの報告もないが要望が出れば検討する。

※xは同居不可、△は検討、○は同居可。
※避難者数はまちまちで、多いところではおよそ1,500人、一方100人以下のところもある。

JAVAからの要望を受けて、2つの自治体が動物との同居を認めるようになり、3つの町では住民の要望には柔軟な対応をしていたことがわかりました。しかし半数は、同居不可のままであったことは残念です。トラブルの報告はなかったのかもしれませんが、動物を手放したり、不便な借り上げ住宅を選んだり、泣き寝入りしていたとも考えられます。飯舘村のように問題が表面化しなかっただけかもしれません。


復興公営住宅に期待

現在、岩手、宮城、福島では避難者向けの公営住宅を建設しています。
福島県の行う「第二次福島県復興公営住宅整備計画」では、『 一部について、ペットが飼育できる住宅も整備します。』との記載がされています。これは評価できることですが、反面、次の記載がやや気になります。『建設や入居に当たっての考え方については、設置する市町村が定めます。』ここでいう『ペットが飼育できる住宅』というのは、県営の住宅に対してのことで、市町村が作る住宅はまた別の規約になるのかもしれません。

岩手県と宮城県に問い合わせたところ、宮城は「復興公営住宅は全て市町村営なので、県は関与していない」、岩手は「県営と市町村営があり、市町村は入居希望者の意向を聞いて、同居できる戸数などを決めているはず。県営も同居可能な住宅はあるが、市からの要請を受けてのこと」とのことでした。

復興・災害公営住宅は、土地の確保、自治体職員や建設作業員の不足、工事入札の不調、東京オリンピックの影響といった様々な問題で、建設自体遅れているという指摘もされています。そのように復興までまだまだな厳しい状況ですが、県営、市町村営にかかわらず、動物を連れて入居を希望される方々が全世帯入居できるように、私たちも関心を寄せ、後押ししていきましょう。

<福島県への要望先>
福島県庁
〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16

●復興住宅担当課
TEL:024-521-8049  FAX:024-521-9823
お問い合わせメールフォーム

●生活拠点課
TEL:024-521-8617  FAX:024-521-8369
お問い合わせメールフォーム

posted by JAVAスタッフ at 00:00| 犬猫、家庭動物

2014年02月11日

復興公営住宅は動物と暮らせるようです!

最新ニュースではありませんが…。

復興公営住宅、新たに1190戸 希望世帯入居へ4890戸整備 福島県

 県は、東京電力福島第1原発事故の避難者向けの災害公営住宅として、新たに「復興公営住宅」1190戸を整備する。復興庁と自治体が実施した今年度の住民意向調査を受けたもので、第1次整備計画の3700戸と合わせて4890戸にし、長期避難を余儀なくされている避難指示区域の希望世帯が入居できるようにする。

 現在、建設を進めている1次計画分は、平成27年度までに入居できるようにする。2次計画分は27年度以降、早期に整備する。設計と施工の一括選定や買い取りなどで、期間を短縮する。

 1次、2次の計画全体では、いわき市に1760戸▽南相馬市に900戸▽郡山市に570戸▽福島市に430戸▽二本松市に340戸▽三春町に220戸▽川俣町に170戸−など。1次計画よりも、南相馬市、二本松市、福島市などで大きく増えた。市町村単位で入れるようにし、希望によって複数世帯での入居もできる。集会室で避難者同士の交流ができるようにするほか、戸建てや、ペットが飼える住宅も用意する。玄関や居室は段差がなく、3階建て以上の建物にエレベーターを設置するなど、バリアフリーにも配慮するという。

 原発事故の被災地の福島県は、避難の長期化が深刻になっている。被災3県の中でも、避難疲れによる自殺などの震災関連死が目立ち、仮設住宅などの仮住まいに代わる住宅整備が急務になっている。
2013/12/30 産経ニュース

災害公営住宅入札不調 資材、人件費が高騰 建設用地確保も進まず

 東京電力福島第一原発事故に伴う県内の災害公営住宅整備で、県は31日、会津若松市門田に建設する1棟(16戸)の建設工事の入札が不調になったと発表した。復興需要を背景に資材や人件費が高騰しており、業者の入札価格が県の予定価格を上回ったためとみられる。建設地の土地買収は停滞している。入居は今年10月から順次、始まることから、孤立を防ぐための支援策を早急に打ち出すことも求められる。県は平成26年度、災害公営住宅を専門に担当する課長ポストを新設し対応を強化する。(後略)
2014/02/01 福島民報

建設の遅れもあるようですが、福島県の行う「第二次福島県復興公営住宅整備計画」では、『 一部について、ペットが飼育できる住宅も整備します。』との記載がされています。これは嬉しいことです。(詳しくは→福島県のサイトへ)

反面、以下の記載がやや気になります。
『建設や入居に当たっての考え方については、設置する市町村が定めます。』

『ペットが飼育できる住宅』は、県営の住宅に対してのことで、市町村が作る住宅はまた別の規約になるのかもしれません。

現に、先日聞き取りをしたいわき市では、すでに建設が進み今年中に入居できるようになるようですが、総戸数の10%ぐらいはペット同居可だそうです。
また、矢吹町には、災害公営住宅については住民にペット同居の希望調査を行なった、と聞きました。つまりまだ検討中であって可にするとは決まっていないということだと思います。

これら復興・災害公営住宅においては、県営、市町村営に関わらず、動物を連れて入居を希望される方々が全世帯入居できるように、私たちも関心を寄せる必要があります。

そして、何か不公平なことがある時は、問題を指摘する声をあげましょう!はじめが肝心です!
posted by JAVAスタッフ at 18:59| 動物同伴避難

2014年02月10日

飯舘村の報道から

1月29日(水)、NHKニュースウオッチ9の中で「厳冬の飯舘村 飼い主を待ち続けて」という特集がありました。

福島原発の事故で避難を強いられ、ペットを飼えない仮設住宅にお住いの方々は、犬や猫を自分の家に残してきている場合もあります。特に飯舘村では多くみられます。
この番組では、福島市の仮設住宅から自宅のある飯舘村に週2回、犬の面倒をみに帰るという老夫婦のことが報道されました。
そして、今もおよそ200頭の犬とおよそ400頭の猫が、飼い主と離れて暮らしているそうです。

【NHKニュースウオッチ9のサイト】 「厳冬の飯舘村 飼い主を待ち続けて」 動画が観られます


飯舘村は立入禁止区域にならなかったこともあり、動物たちの世話をしてくれるボランティアの方々が、遠いところから通っていました。
3年経とうとしている今も、数は減ったかもしれませんがその活動は続いています。

住民の方の中には、ボランティアに対して「世話をしてほしくない、信用できない」という方々もいらっしゃると聞きますので、本当に大変な活動だと思います。

ここに出てきた「太陽」という犬も何らかの面倒はみてもらっているように思うのですが…。
もちろん一番いいのは、早く飼い主さんの元で一緒に暮らすことです。

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震災直後から、動物と一緒に住めない仮設住宅がある、ということは問題でした。
JAVAでは同居について、福島と宮城の自治体にアンケート調査を行い、同居不可の10の自治体に対して要望書を送りました。

その時のことは、以前のブログ記事をお読みください。
【このブログ】 仮設住宅でのペット同居に関するアンケート結果

そのことを覚えていてくださった方から、「今回のニュースを観て犬や猫が心配です。現状はどうなのでしょう?」との声も寄せられました。
そこで、当時同居不可と答えた自治体の現状はどうなっているかを調査してみました。

その結果をお知らせします。

・いわき市/現在は不可、整備中の災害公営住宅では、1512戸中140戸を「ペット同居可」の住居とする(6月〜12月頃入居可予定)。ペット連れ専用のエレベーターを用意するなど、「住み分け」に配慮した構造となる。
【いわき市サイト】 災害公営住宅入居募集(一斉入居申込み)受付等件数について

・須賀川町/現在も不可、飼っている人がいるかもしれないが把握していない。要望もトラブルの報告もない。

・鏡石町/その後、区画を決めてペット同居可能住居を用意したが、希望がないまま現在に至る。今後同居希望者の入居者が居ればその区画に入ってもらう。

・白河市/2011年12月からペット同居可とした。特に隔離はせず、室内飼育が条件。市に届け出と念書を出してもらった。トラブルはなし。

・国見町、西郷町、大郷町(宮城県)/現在も不可、住民から要望やトラブルの報告もないが要望が出れば検討。

・矢吹町/現在も不可、要望があっても不可だが、これから建設する災害公営住宅では希望があるので検討する。

・広野町/現在も不可、住民から要望が来たこともあるがお断りした、その後相談に乗るといったことも特にしていない。

・飯舘村/現在も不可

避難されている方の数はまちまちで、多いところではおよそ1,500人ですが、100人以下のところもあるようです。

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飯舘村には詳しい現状を聞きましたが、ニュースを見た人々から同居を願う電話が何本かきているそうです。
同居が不可である理由として、以下のようにお答えいただきました。

・狭い中での共同生活で嫌いな人やアレルギーの人もいて、同意が得られない。
・そのため出来る限り、動物保護団体等に預けることを推奨した。

難しい問題は多々あると思いますが、3年という月日が経ったことや飼い主さんと動物のことを考えると、住居の区分けやシェルター設置などを再度要望いたしました。

そして役に立てばと、いくつかの情報提供させていただきました。
・富岡町と川内村は、どうぶつ救援本部の義援金を受けて、仮設住宅の敷地にペットシェルターを建てた。
 ※どうぶつ救援本部には寄付金2億円が残っているそうです。
 【どうぶつ救援本部のサイト】 寄附金の残額2億円」に関するマスコミ報道について

・今回調査した他の自治体の状況について。

最適な方法は、はじめから一緒に避難して、一緒に生活することでした。
ぜひ、このニュース報道を機に、再度飼い主と動物が一緒に暮らせるようにご検討いただきたいと思います。

皆さまも今後もご関心をお寄せください。

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2011年5月に初めて訪れた飯舘村役場

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誰が貼ったのかはわかりませんでしたが、動物の避難を呼びかけるビラがはられていました
posted by JAVAスタッフ at 16:46| 動物同伴避難

2014年02月07日

どうぶつ救援本部の義援金

どうぶつ救援本部(緊急災害時動物救援本部)を知っていますか?

3つの公益社団法人とひとつの公益財団法人で構成され、震災直後から活動を始めた組織です。
おもに義援金の募集と、被災地への物資供給を行なっていましたが、対応が遅い、義援金が有効に使われていない、何をしているかわからない、といった批判が相次ぎました。
寄付をした人から返金要求をされていたりもしました。

善意の義援金はたくさんの人々から寄せられ、2013年5月には703,539,744 円との報告がされました。

 【どうぶつ救援本部サイト】 義援金の使い道 2013年5月31日現在

すでに497,532,889 円は活動団体等へ交付されていますが、2億円がまだ残っていて、それに対しての批判報道があったようです。

この報道を知ったのは、どうぶつ救援本部がサイトの中で、その報道に対する説明をしているからでした。

 【どうぶつ救援本部サイト】 「寄附金の残額2億円」に関するマスコミ報道について 2014年2月2日

資金や支援が不十分で失われた命もあったと思います。
義援金が、動物たちの命を守る活動に使われることを切に願います。

posted by JAVAスタッフ at 12:37| 日記

2013年09月29日

被災農家さんからの報告

9月14日には、東大で行われたシンポジウムを聴講しました。

【福島原発警戒区域内に残された牛と農家】
主催:(社)東京電力福島第一原子力発電所の事故に関わる家畜と農地の管理研究会

今も約1,000頭近い牛が残されているとみられる旧警戒区域。
昨年9月に設立したこの研究会では、牛の世話を続ける農家を支援し、牛を公益性のある研究に活用するとして約270頭の飼育をしているそうです。これまでの研究報告がなされ、今後の資金やサポートといった課題について話し合われました。

posted by JAVAスタッフ at 00:00| 牛豚・畜産動物

2013年08月28日

災害時におけるペットの救護対策ガイドライン

環境省が「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(指針)」を作成したことを8月20日に発表、数日遅れでそのガイドラインも、環境省のウェブサイトに掲載されました。

【環境省報道発表】災害時におけるペットの救護対策ガイドラインの配布について (お知らせ)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17031

東日本大震災等の経験を踏まえて、各自治体が災害に対するペットの救護対策を検討する際の参考にしていただくため、「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を作成し自治体等に配布します。

1.作成の経緯と目的

 東日本大震災では事前にペット対策を講じていた自治体があったものの、災害規模が大きく地域が広範にわたったことや、原子力災害等の予期せぬ事態が発生したことから、自治体も避難者も、ペットの対応に苦慮しました。
 このため、今後、自治体などが災害の種類や地域の状況に応じた独自の災害対策マニュアルなどを作成する際に、ペット対策を検討する際の参考となるよう、「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を作成することとしたものです。

2.ガイドラインの検討方法

 災害対策では地域の行政機関と様々な民間団体の協力体制の構築が重要となることから、ガイドラインの作成にあたっては、自治体や関係団体の専門家による検討委員会で内容を検討しました。
 また各自治体等へのアンケート調査やヒアリング調査を実施するとともに、自治体や民間団体が既に作成しているマニュアルも参考にして作成しました。
 さらに、これまでの災害における動物救護の事例を多く取り入れることにより、ガイドラインが、より具体的で実効性のある内容となるように留意しました。

3.ガイドラインの内容について

○基本的な考え方
 これまでの大規模災害における動物救護活動の経験から、より合理的と考えられる飼い主の責任によるペットとの「同行避難」を原則とすることとして位置づけました。

○平常時及び災害時における飼い主と関係機関等の役割
 ペットの飼養に対する飼い主の自覚や責任が重要であることを基本とし、自治体、地方獣医師会や民間団体・企業等の役割について記載しました。

○災害に備えた平常時の対策、体制の整備
 平常時から飼い主が取っておくべき対策や心構えを中心に、関係自治体における避難所や仮設住宅でのペットの受入れ配慮、動物救護体制の整備や救護施設の設置に係る検討について記載しました。

○災害発生時の動物救護対策
 災害が発生した際の初動対応から、避難所や仮設住宅でのペットの飼育、保護が必要な動物への対応、動物救護施設の設置や運営、情報の提供、動物救護活動の終息時期の判断までを記載しました。

○動物救護活動を支えるもの
 動物救護活動では重要な人材の確保、特にボランティアの確保や配置の他、必要な物資の備蓄や活動資金の確保について記載しました。

4.ガイドラインに期待される効果

 地域防災計画等におけるペットの救護対策にかかる事項の追加や、地域の実情に応じた動物救護体制の構築が促進されることが期待されます。


●災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(PDF 141ページ)
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html

さらに同時に、以下の記録集も掲載されました。

●東日本大震災における被災動物対応記録集(PDF 257ページ)
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2508c.html

ガイドラインでは、原則、犬や猫は飼い主と「同行避難」させることが盛り込まれました。これを受けて、各自治体がペットの救護対策を検討しマニュアル作成することになります。
すでに「同行避難」の訓練を行っている自治体もあるようですが、自治体頼りではなく、飼い主が日頃の準備や訓練を行っておくことが、何より重要だと思います。


posted by JAVAスタッフ at 16:52| 動物同伴避難