2011年3月11日から4年がたちました。
今も動物たちの震災は終わっていません。
彼らのことを忘れずに、助ける道を探し続けましょう。

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【首相官邸/野田総理大臣】
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
TEL.03-3581-0101

【内閣府政策統括官(防災担当)】
TEL:03-5253-2111(大代表)

【環境省】
https://www.env.go.jp/moemail/
動物愛護管理室 TEL:03-3581-3351(内線6429)
FAX:03-3508-9278

【農林水産省】
https://www.contact.maff.go.jp/voice/sogo.html
経営局経営政策課災害総合対策室 TEL:03-3502-6442 FAX:03-3592-7697

【福島県庁 】※被災地だということにご配慮ください
chijikoushitsu@pref.fukushima.jp TEL.024-521-1111(代表)


2012年04月04日

家畜のアニマルウェルフェア(福祉)

今回の楢葉町、浪江町にて囲い込まれた牛の状態は、家畜の福祉から見るとどのようなことが言えるのか。
家畜福祉学を研究されている東北大学大学院教授・農学博士の佐藤衆介先生に、写真を見ていただき、見解をお伺いしました。

先生のコメントを公開する許可をいただきましたので、ここに転載いたします。

運動場が汚泥化している中で、死体と同居している牛群をみると、ウシの福祉レベルは阻害されている可能性があります。
農林水産省の委託を受けて昨年度作成された「アニマルウェルフェアの考え方に対応した肉用牛の飼養管理指針」では、「 緊急時の対応」として「農場における火災や浸水、停電、道路事情による飼料供給の途絶等の緊急事態に対応し、牛の健康や飼養環境に悪影響を及ぼすことを防止するため、各農場においては、危機管理マニュアル等を作成し、これについて管理者及び飼養者が習熟する」ことが推奨されています。
警戒区域ということで、各農場の自助努力が否定されている現在、この条項を守る責任は、農林水産省にあると思われます。
農林水産省には、餌や水が要求量に沿って給与されているのかを確認し、さらに獣医師を派遣して健康診断を行うことを直ちに要請すべきです。問題があれば、給餌・給水の適正化、汚泥化等の防止のための環境改善、寒冷環境に対する庇陰施設の整備を直ちに実行してもらうことを要請すべきと考えます。

東北大学大学院農学研究科 佐藤衆介

貴重なアドバイスも含まれており、これを参考に、行政への要請を行なっていきたいと思います。
皆さまも、どうぞ参考にして、国や県、または市町村に救出の要望をしてください。




【アニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の飼養管理指針】

欧米でアニマルウェルフェアのガイドラインが作られている流れを受けて、農林水産省が「社団法人 畜産技術協会」に委託して、平成19年度より検討会を設け、乳用牛・肉用牛・豚・採卵鶏・ブロイラー・馬、の畜種ごとに飼養管理をまとめたもの。

1960年代の英国において、家畜の福祉の基本として「5つの自由(5Freedoms)」が定められました。

 1.飢えと渇きからの自由
 2.苦痛、傷害、疾病からの自由
 3.恐怖や抑圧からの自由
 4.不快からの自由
 5.正常な行動ができる自由

この考え方が、今では国際的に全ての動物に対する福祉の指標となっています。

日本の「家畜の飼養管理指針」の中では、アニマルウェルフェアを「家畜の快適性に配慮した飼養管理」と定義しています。
しかし、純粋な動物福祉というよりは、『安全な畜産物の生産』『生産性の向上』を目的としていると思われます。
また、アニマルウェルフェアに『生産者が積極的に取り組むこと』『行政機関が積極的に普及啓発させていくこと』を期待する、と指針の中にありますが、そこが一番重要な点です。
いくらりっぱな指針があっても、実際動物と接する人たちに取り組んでもらわなければ、動物福祉の向上にはなりません。
今回の震災時には、畜産動物に限らず動物の「5つの自由」は全くないがしろにされたわけですが、日頃から全ての人が「動物を大切にする、守る」という意識を持つことの大切さを強く感じます。

「家畜の飼養管理指針」の詳細は、社団法人 畜産技術協会」サイトに掲載されていますので、ぜひ参照してみてください。
http://jlta.lin.gr.jp/report/animalwelfare/index.html


posted by JAVAスタッフ at 23:58| 牛豚・畜産動物