2011年3月11日から4年がたちました。
今も動物たちの震災は終わっていません。
彼らのことを忘れずに、助ける道を探し続けましょう。

koushi.jpg
【首相官邸/野田総理大臣】
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
TEL.03-3581-0101

【内閣府政策統括官(防災担当)】
TEL:03-5253-2111(大代表)

【環境省】
https://www.env.go.jp/moemail/
動物愛護管理室 TEL:03-3581-3351(内線6429)
FAX:03-3508-9278

【農林水産省】
https://www.contact.maff.go.jp/voice/sogo.html
経営局経営政策課災害総合対策室 TEL:03-3502-6442 FAX:03-3592-7697

【福島県庁 】※被災地だということにご配慮ください
chijikoushitsu@pref.fukushima.jp TEL.024-521-1111(代表)


2011年12月20日

結局… ダチョウも実験のため、『と畜』されます

昨日の農林水産省の委託研究先発表を受けて、問い合わせをしました。

研究グループからの計画書が出てくるのはこれからなので、詳細はまだわからないとのことでしたが、牛、ダチョウ共にすぐではないかもしれないが、最終的にはと畜されるであろうと聞きました。

今月の報道では、農水省が保護を始めているようなものがあったので、期待していたのですが。
(下記に記事を掲載します。農水省は「保護」とは言っていない、マスコミが勝手に書いたと言いそうですね)

JAVAは、今月初めに出した要望書で以下の要望をしていましたので、非常に残念です。

5.畜産動物のペットおよび展示動物としての飼育を認め、警戒区域からの移動を許可してください。
6.畜産動物を動物実験に用いることなく、生かす手段を講じてください。

  12月8日のブログより
  http://java-hisaidoubutu.sblo.jp/article/51535819.html

以前、所有者の方が「研究に使ってほしい」とおっしゃっているのを、テレビで見た記憶があります。
研究って殺されるんです。
ただ殺されるのは嫌で、何か人の役に立って死んで欲しいと思う畜主さんが多いです。

動物を死なせたくない私たちには、もう何も出来ないのでしょうか?
農林水産省に再び要望しましょうか…。

この件は、農水省のこちらへ
 農林水産技術会議事務局研究開発官(食料戦略)室
 担当者:中谷、塔野岡、土原、後藤、小林、川頭
 代表:03-3502-8111(内線5840)
 ダイヤルイン:03-3502-2549
 FAX:03-3502-4028
 メールフォーム:https://www.contact.maff.go.jp/affrc/form/af85.htm

放浪ダチョウの捕獲進む 原発警戒区域で農水省

農林水産省が、東京電力福島第1原発から半径20キロの警戒区域内でダチョウの保護作戦を展開している。ダチョウは同区域内にある福島県大熊町の農場で飼われていたが、原発事故で住民が避難した後に脱走、路上や住宅街をうろつく姿が一時帰宅の住民らに目撃されている。

原発事故の収束に向けた工程表「ステップ2」が近く終了する見通しで、その後、警戒区域などの見直しが進むのを前に、帰還を望む住民らの不安を和らげる狙い。

ダチョウは震災前、約30羽いたが、生き残っているのは十数羽とみられる。農水省は飼い主らと協力し、10月下旬から捕獲を開始。ダチョウを見つけると、おびき寄せた上で、布などで目隠しをし、動かなくなったところを捕まえる。また、農場の柵を作り直して餌を与えるなど脱走防止策の強化にも取り組む。これまで2羽を保護した。
(2011年12月14日 産経ニュース)

trd11121407310001-p2.jpg
(写真/矢島康弘氏撮影 産経ニュースサイトより拝借しています)

http://sankei.jp.msn.com/life/news/111214/trd11121407310001-n1.htm
posted by JAVAスタッフ at 17:01| 牛豚・畜産動物

2011年12月19日

農林水産省の委託研究

東日本大震災に関連した緊急に実施すべき研究について、農林水産省が研究対象を設定し、11月9日〜22日の間に実施機関の公募を行っていました。
http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/111109.htm

本日19日、その委託先が発表されました。
http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/111219.htm

家畜に関係するものとしては、ふたつの研究があります。

●研究対象2.
放射性セシウムで汚染された稲わら・牧草や家畜排せつ物堆肥等の現場における減容化等の処理技術の開発

 (詳細別紙2)
 http://www.s.affrc.go.jp/docs/research_fund/2011/pdf/h23_kinkyu_taisyo_3-2.pdf

<委託研究グループ>
◆NPO法人 ビルトグリーンジャパンなど
◆首都大学東京健康福祉学部など
※牛を使うかどうかは不明です。

●研究対象3.
牛等の肉中放射性セシウム濃度のと畜前推定技術の検証

 @何らかの原因で汚染された多様な牛から牛肉や血液等をサンプリングし、それらの間の放射性セシウム濃度の相関関係を明確にすることで、より精度の高いと畜前推定技術を開発
 A何らかの原因で放射性物質を摂取した特用家畜が生じた場合に対策の根拠とするため、近年我が国で飼養が始まった食肉用の特用家畜における放射性物質の体内の動態解明等
 (詳細別紙3)
 http://www.s.affrc.go.jp/docs/research_fund/2011/pdf/h23_kinkyu_taisyo_3-3.pdf

<委託研究グループ>
東北大学農学研究科
     加齢医学研究所
     理学研究所
     歯学研究所
     高等教育開発センター
独立行政法人 理化学研究所バイオリソースセンター

【Q&A】
Q.どのような牛を研究対象として想定しているのか。
A.公募要領に沿ったものを審査で選べる。警戒区域の牛も対象に含まれると考える。汚染稲わらを食べた牛も想定される。

Q.当初からの実用技術開発事業で類似の課題を実施しているようだが、それとの関係はどうなっているか。
A.現在実施中の課題は、人為的かつ定量的に放射性セシウムで汚染されたウシを作り出し、その体内分布や血液、尿、体表線量との関係を厳密にけんとうしているところ。今回公募の課題は全く汚染の実態が未知のウシを材料とし、と畜前推定が可能かどうかを検討する。最終的には両方の研究成果を使うことによってより頑強なと畜前推定技術を構築できると考える。

Q.特用家畜とは。
A.主にダチョウを推定。これらについてはチェルノブイリ事故などでも全くデータが取られていないため基本的なデータを取りたい。

----------------------------------------------------------------------------------

「研究対象3」の委託を受けた東北大学加齢医学研究所は、8月〜9月にも牛の内部被ばくを調査しています。
行政が殺処分した死体を使ったと聞きました。
内容からして、殺さなければ出来ない研究と思われます。

セシウム、牛の筋肉に蓄積 福島の警戒区域
血液の20〜30倍 東北大調査、分析を人に応用も


東北大学加齢医学研究所の福本学教授らのグループは、福島第1原子力発電所の事故に伴い警戒区域に指定された地域で野生化した牛の内部被曝(ひばく)状況を調査した。放射性セシウムが筋肉に多く蓄積しており、濃度は血液中の20〜30倍だった。セシウムの濃度は親牛に比べて胎児では臓器にかかわらず、ほぼ1.3倍高いことも分かった。

別の2種類の放射性物質も腎臓や肝臓に集積していた。研究成果は13日に仙台市で開く国立大学協会防災・日本再生シンポジウム「放射性物質の拡散と大学人の役割」で発表する。

研究グループは8月下旬から9月半ばにかけて警戒区域内で、屋内で飼っている牛や野生化した牛計26頭を捕獲し、その胎児4頭を含め内臓や筋肉、血液中の放射線の被曝線量を測定した。

放射性セシウムは筋肉にたまりやすいといわれてきたが、今回の調査で改めて裏付けられた。血液中の濃度が1キログラム当たり60ベクレルの 場合、ももの筋肉の濃度は同1800ベクレルだった。舌や肝臓などの濃度は筋肉よりも低く、血中濃度の10倍程度。甲状腺には放射性セシウムはほとんど沈着していなかった。

ほかに「放射性テルル129m」が腎臓、「放射性銀110m」が肝臓にたまっていた。放射性テルルは26頭中5頭でごく微量検出。放射性銀 は26頭すべての肝臓に蓄積していた。被曝線量はほとんどが1キログラム当たり100ベクレル以下だったが、最大同500ベクレル蓄積している牛もいた。 肝臓にたまった放射性銀の濃度は血中濃度の25倍だった。放射性のテルルと銀の内部被曝状況が分かったのは初めてという。

内部被曝線量は屋内飼育より、野生化した牛のほうが高かった。放射性物質に汚染された草を食べたり水を飲んだりしたとみられる。

研究グループは今後も調査を続け、ぼうこうなどの内部被曝の実態を詳しく分析する計画。福本教授は「放射性テルルは血中では検出されなかった。放射性セシウムや放射性銀については血中濃度を測れば、筋肉や肝臓にどの程度沈着しているか予測できることが分かり、人にも応用できる可能性がある」 と話している。
(2011.11.12 日本経済新聞)

20111112nikkei.jpg
11月12日・日本経済新聞夕刊

posted by JAVAスタッフ at 16:18| 牛豚・畜産動物

2011年12月04日

警戒区域の牛舎で死を待つ

今日はかなり落ちこみました。

春から、時々連絡をとらせていただいている畜産農家さんがいます。
200頭近くの牛を飼い、震災がくるまでは順調に農業を営んでいたと思います。

震災があって立ち入りが禁止されてから、牛がドンドン死んでいきました。
農家さんは、悩みながらも数日置きに世話に通いました。
そのため、家族とは離れて暮らしています。

安楽死処分についてはずっと考えてこられていましたが、同意はされていませんでした。
ある時、「希望の牧場」という構想が町に舞い込みました。
畜産農家さんたちの心は揺れ、意見が割れ、一時、町がメチャクチャになったと聞きます。
 
  「町に沿いたい。」

その方は、いつもそうおっしゃっていました。

夏前には100数頭に減り、夏に50頭、10月に30頭、そして今は14頭になったと聞きました…。
衰弱がひどく寒さとの戦いで、見ているのが辛いと。

もう我慢のしようもありません。

牛たちも、農家さんも、地獄のような苦しみを味わってきました。
牛は鳴いて泣いて、叫んでいるでしょう。

それでも、どうしてあげることも出来ない。
本当に、何もできなくてすみません、としか言いようがない。
…情けなくて。涙がとまりません。

何をすればいいのか。教えてください。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[12月7日追記]
餌は十分あります。でも牛が回復することはもうないようです。
牛と農家さんは、最期の時を過ごしています。どうぞそっとしておいてあげてください。


posted by JAVAスタッフ at 20:01| 牛豚・畜産動物

2011年11月15日

被災した牛の動物実験が始まります

研究者ら、放れ牛の被ばく調査へ 南相馬の警戒区域内農場で

東電福島第1原発事故で農家の管理を離れて野生化し、その後福島県南相馬市で捕獲された牛の被ばく調査を、北里大の伊藤伸彦教授(放射線生物学)や日本獣医師会などの研究者グループが、同市の警戒区域内の農場で近く始める。

定期的に農場に通い、放射性物質による牛の汚染状況を把握。農林水産省の補助を受ける予定で、将来は畜産農家の放射線防護対策や、人間の内部被ばくの影響評価などにも役立てたい考えだ。

伊藤教授によると、主な研究内容は、牛の内臓の汚染分布、汚染されていない餌を与えた場合の内部被ばくの低減程度、土壌、牧草、牛肉に放射性物質がどのように移行するか―など。

2011/11/15 11:06 【共同通信】


http://www.47news.jp/CN/201111/CN2011111501000204.html
(47NEWSより)

実験の期間は1年程のようです。終了までには全頭殺されることになると思われます。
posted by JAVAスタッフ at 13:50| 牛豚・畜産動物

2011年11月12日

講座「福島で被曝したウシを生かしたまま残す」

宮城県仙台市で、11月11日に開催された東北大学農学カルチャー講座『東日本大震災〜復興に向けた農学研究の最前線』を聴講してきました。

以下の4つの講演が行なわれました。
◆農地土壌に対する東日本大震災の影響と対策
◆塩害に強いアブラナの作出に向けて
◆福島で被曝したウシを生かしたまま残す
◆「食」領域からの復興支援の一端

目的は、東北大学大学院農学研究科 農学博士 佐藤衆介教授の講演「福島で被曝したウシを生かしたまま残す」を聞くことでした。
佐藤先生は、5月26日に国会議員と研究者が枝野前官房長官に提出した要望書の研究内容を提案した方です。
 ※詳しくは、当ブログの6月12日の頁をご覧ください
 http://java-hisaidoubutu.sblo.jp/archives/20110612-1.html

そして、「応用動物行動学会 警戒区域内家畜保護管理特命チーム」を立ちあげ、本格的な研究をスタートさせたところだと思われました。

講演では、原発周辺の家畜の状況と、これまで政府等に研究利用ということで働きかけてきた経緯が、まず説明されました。
現在は、南相馬市の15ヘクタールの土地に現在28頭程の牛を囲っているそうです。
ただ、餌を求めて別の牛も回りに集まってきているそうで、最終的には50頭ほどを管理する予定だそうです。

研究はウシの被爆状況のみならず、周りの自然環境を含めた様々なものになるとの構想が紹介されました。

■研究内容A
・畜舎誘導システム
・ウシの摂食・排泄行動
・放牧地の除染モデル作成
・排泄されたセシウムのコンポスト化
・ウシの除染法開発

■研究内容B
・生息場所の生物多様性研究
・ウシの土地利用能力の探査研究

この研究を行うためには、もっと広大な土地が必要で、南相馬市に150ヘクタールの土地を提供するように、ちょうどこの日に要望した、と話されました。

IMGP2123.JPG


講演の後、佐藤先生に直接お話を伺いました。

佐藤先生の研究では、牛を途中で殺すようなことはしないそうです。
尿や糞の検査、血液採取、GPSの装着などはあります。繁殖させることもなく、今いる子牛ももう少し大きくなったら去勢するそうです。つまり増やすことのない一代限りの研究になります。
一番の問題は資金で、現時点では国からも出ないし東北大も出さないし、どうぶつ救援本部からの義捐金750万だけとか。殺す研究にはお金は出るが、生かす研究にはお金が出ないと嘆いてらっしゃいました。
先生は家畜の福祉を唱えてきた方で、今回の悲惨な状況に同情をし、生かすためのことをしなくてははいけない、と思われています。生かす研究を国に認めてもらったり資金を確保するために、組み合わせ研究を考えたということでしょう。

南相馬市の対応や資金など、この研究が軌道に乗るためには様々な問題があります。
私たちも、この囲われた牛たちがどのようなことになるか、注目していきたいと思います。
ここ最近、一斉に始めたかのように研究に関する記事を目にします。
ウォッチしていく必要があるものがたくさんあります。

なお、阿部議員が言っていたプルシアンブルーの除染実験について、佐藤先生に質問したところ「プルシアンブルーは、日本では使用許可が出てない」との回答をいただきました。
阿部議員が何でそのようことを言われたのかは、わかりません。

●応用動物行動学会 警戒区域内家畜保護管理特命チームのHP  http://www.agri.tohoku.ac.jp/animal-welfare/pg490.html

posted by JAVAスタッフ at 17:00| 牛豚・畜産動物