2011年3月11日から4年がたちました。
今も動物たちの震災は終わっていません。
彼らのことを忘れずに、助ける道を探し続けましょう。

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【首相官邸/野田総理大臣】
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
TEL.03-3581-0101

【内閣府政策統括官(防災担当)】
TEL:03-5253-2111(大代表)

【環境省】
https://www.env.go.jp/moemail/
動物愛護管理室 TEL:03-3581-3351(内線6429)
FAX:03-3508-9278

【農林水産省】
https://www.contact.maff.go.jp/voice/sogo.html
経営局経営政策課災害総合対策室 TEL:03-3502-6442 FAX:03-3592-7697

【福島県庁 】※被災地だということにご配慮ください
chijikoushitsu@pref.fukushima.jp TEL.024-521-1111(代表)


2014年06月01日

「家族である犬や猫と暮らしたい!」 あの日から3年。いまも、離ればなれになったまま…。

2011年3月11日。あの日、地震、津波、火事、原発事故といった未曾有の災害が日本を襲いました。改めて、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りいたしますとともに、被災された皆さまへお見舞い申し上げます。

そして、たくさんの動物も命を落としました。助けられなかったことの無力感は消すことはできませんが、人災によって失われた命もとても多かったことを忘れず、その教訓を今後の災害時には必ず生かしていかなければなりません。

報道が伝えた分断生活

今年の1月29日(水)、NHK「ニュースウオッチ9」の『厳冬の飯舘村 飼い主を待ち続けて』という特集で現在の避難状況が報じられました。福島原発の事故で避難を強いられ、動物を飼えない仮設住宅に住んでいる方々の中には、犬や猫を自分の家に残してきている場合もあります。
この番組が 取材していた 福島県の飯舘村では 今も およそ 200 頭 の犬とおよそ 400 頭の 猫が飼い主と 離れて暮らしているそうです。

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iitatedog22〜3日におきに来る飼い主を待つ飯舘村の犬たち
写真提供/緊災害時動物支援ネットワーク

家はあれども

福島原発事故によって今も3つの避難指示区域がある福島県。幾度かの見直しが行われ、2013年4月に新たに区域分けされました。
飯舘村は、現在3つの区域に分かれていますが、原発事故直後は20キロ圏内ではなかったため、立入禁止区域にはなりませんでした。地震の被害は小さかったものの放射線量が高いことから全村避難を決行、残された犬や猫が非常に多く、世話をしようとたくさんのボランティアが訪れるようになりました。その活動は3年経った今も続けられています。しかし住民の中には、ボランティアに対して「世話をしてほしくない、信用できない」という方もいると聞きます。遠くから通って動物の世話をするだけでも大変なのに、さらに村の自警団の方や飼い主から信頼してもらうことが必要なのですから、本当に大変な活動です。もちろん一番いいのは、一刻も早く飼い主さんの元で一緒に暮らすことですから、その道を探らなければなりません。iitate-catsほぼ毎日世話に通う人がいるところには、周りの猫たちも集まってくる。飼い主の同意を得て18頭全てに不妊手術を行ったとのこと。
写真提供/緊急災害時動物支援ネットワーク

飯舘村の事情

この報道がされた後に、飯舘村に現状を確認してみたところ、仮設住宅が動物との同居が不可である理由は、次のようなものでした。
・狭い中での共同生活で、動物が嫌いな人やアレルギーの人もいるため、同意が得られない。
・そのため、全村避難が始まった当初から、出来る限り、動物保護団体等に預けることを推奨した。

確かに、飯舘村に住んでいた方で、犬を預けたという話を聞いたことがあります。またこのJAVAの問い合わせに答えてくれた職員の方も遠方の団体に愛犬を預けたそうです(残念ながら高齢だったためすでに死亡したとのこと)。動物を預けた方がいい場合もあるでしょう。しかし離れて暮らす飼い主と動物をそのままにしておいていいはずがありません。

そのためJAVAからは、環境省が「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(指針)」を作成し、「同行避難」を原則としたこと、富岡町と川内村では、「緊急災害時 動物救援本部」の義援金を受けて、仮設住宅の敷地にペットシェルターを建てたことなどを伝えて、再度、仮設住宅でも工夫して動物と暮らせるよう要望しました。難しい問題は多々あると思いますが、すでに3年という月日が経っていることや飼い主と動物のことを考えれば、この報道を見直すきっかけにしてもらいたいと思います。飯舘村には、ニュースを見て、やはり心配した人たちから何とかしてほしいと願う電話が入っていたそうです。

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首相官邸ウェブサイトの地図

仮設住宅での同居は進んだか?

震災直後から、動物と一緒に住めない仮設住宅があるという問題に対して、JAVAでは早速、全ての住宅で同居が可能だった岩手県は除き、福島と宮城の自治体に対して、2011年当時にアンケート調査を行いました。そして同居不可と回答のあった福島の9つの市町村、宮城の1つの町、合わせて10の自治体に対して要望書を送りました。

2011年当時にアンケート調査

について、詳細は以下のページをご覧ください。
仮設住宅での動物同居に関するアンケート

仮設住宅での動物同居に関するアンケート結果

今回改めて、当時同居不可と答えた自治体の現状はどうなっているかを、調べてみました(電話による聞き取り調査/下記表参照)。

●仮設住宅における動物との同居可否(JAVA調査)

市町村

2011

2014

現状

福島県

いわき市

×

×

整備中の災害公営住宅では、1512戸中140戸を「ペット同居可」の住居とする(2014年6月〜12月頃入居可予定)。ペット連れ専用のエレベーターを用意するなど、「住み分け」に配慮した構造となる。

須賀川町

×

×

現在も不可、飼っている人がいるかもしれないが把握していない。要望もトラブルの報告もない。

鏡石町

×

その後、区画を決めてペット同居可能住居を用意したが、希望がないまま現在に至る。今後同居希望者の入居者が居ればその区画に入ってもらう。

白河市

×

2011年12月からペット同居可とした。特に隔離はせず、室内飼育が条件。市に届け出と念書を出してもらった。トラブルはなし。

国見町

×

住民から要望やトラブルの報告もないが要望が出れば検討する。

西郷町

×

住民から要望やトラブルの報告もないが要望が出れば検討する。

矢吹町

×

×

要望があっても不可だが、これから建設する災害公営住宅では希望があるので検討する。

広野町

×

×

住民から要望が来たこともあるがお断りした、その後相談に乗るといったことも特にしていない。

飯舘村

×

×

現在も不可、預けることを推奨している。

宮城県

大郷町

×

住民から要望やトラブルの報告もないが要望が出れば検討する。

※xは同居不可、△は検討、○は同居可。
※避難者数はまちまちで、多いところではおよそ1,500人、一方100人以下のところもある。

JAVAからの要望を受けて、2つの自治体が動物との同居を認めるようになり、3つの町では住民の要望には柔軟な対応をしていたことがわかりました。しかし半数は、同居不可のままであったことは残念です。トラブルの報告はなかったのかもしれませんが、動物を手放したり、不便な借り上げ住宅を選んだり、泣き寝入りしていたとも考えられます。飯舘村のように問題が表面化しなかっただけかもしれません。


復興公営住宅に期待

現在、岩手、宮城、福島では避難者向けの公営住宅を建設しています。
福島県の行う「第二次福島県復興公営住宅整備計画」では、『 一部について、ペットが飼育できる住宅も整備します。』との記載がされています。これは評価できることですが、反面、次の記載がやや気になります。『建設や入居に当たっての考え方については、設置する市町村が定めます。』ここでいう『ペットが飼育できる住宅』というのは、県営の住宅に対してのことで、市町村が作る住宅はまた別の規約になるのかもしれません。

岩手県と宮城県に問い合わせたところ、宮城は「復興公営住宅は全て市町村営なので、県は関与していない」、岩手は「県営と市町村営があり、市町村は入居希望者の意向を聞いて、同居できる戸数などを決めているはず。県営も同居可能な住宅はあるが、市からの要請を受けてのこと」とのことでした。

復興・災害公営住宅は、土地の確保、自治体職員や建設作業員の不足、工事入札の不調、東京オリンピックの影響といった様々な問題で、建設自体遅れているという指摘もされています。そのように復興までまだまだな厳しい状況ですが、県営、市町村営にかかわらず、動物を連れて入居を希望される方々が全世帯入居できるように、私たちも関心を寄せ、後押ししていきましょう。

<福島県への要望先>
福島県庁
〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16

●復興住宅担当課
TEL:024-521-8049  FAX:024-521-9823
お問い合わせメールフォーム

●生活拠点課
TEL:024-521-8617  FAX:024-521-8369
お問い合わせメールフォーム

posted by JAVAスタッフ at 00:00| 犬猫、家庭動物

2013年04月03日

<プロメテウスの罠>いのちの記録

現在、朝日新聞にて<プロメテウスの罠>という連載が長期掲載されている。
プロメテウスとは、人類に火を与えたギリシャ神話の神族のことだそうだ。火を原子力になぞらえて、福島原発事故の真実を様々な側面から書いている。
記事は書籍化され、第4弾までが出版されている。

3月26日からは「いのちの記録」と題して、犬や猫についての連載が始まった。

当時、動物病院を開業していた獣医師や福島県職員の獣医技師が登場する。
行政には、緊急時に動物を保護するという意識もシステムも全くなかったことが読み取れる。

対応がことごとく後手に回っていたのは、当時動物保護の要請を繰り返してきた中で痛切に感じていたことだが、ここまで酷かったのかと改めて驚かされる。

 ・避難所の動物たちの受け入れの遅れ

 ・立ち入り禁止区域に残された動物たちの救出の遅れ

 ・シェルター立ち上げの遅れ

信じられないのは、県職員の獣医技師が20キロ圏内に入ったのは、4月28日〜5月2日が初めてだったとのことだ。
立ち入り禁止になる4月22日までに、どれだけの一般人が動物救出を要望し、自ら救出に向かっていたことだろうか。
もっと早くに一度でも行っていれば、何かが違っていたのではないかと残念でならない。

さらに、県動物救護本部のメンバーになっていた獣医が、6月の時点で飯野の第1シェルターの場所も知らされずにいたことにも驚かされた。

過ぎたことをどう悔いてもやり直しはきかないし、誰かを責めても仕方がないことだ。
しかし、きちんと真実を記し、皆がそれを把握し共有することで、将来同じ過ちを繰り返さないことにつながるはずだ。

自分も含め、これからも反省や検証が必要だ。
そしてシステム作り。

そして、助けが必要な動物たちが今もいる。

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●朝日新聞 連載記事<プロメテウスの罠>

人類に火を与えたのはプロメテウスだった。火を得たことで人類は文明を発達させ、やがて「夢のエネルギー・原子の火」を獲得する。しかし、いま人類は原子の火に悩んでいる。福島第一原発の破綻(はたん)を背景に、国、民、電力を考える。
(朝日新聞デジタルより)

http://digital.asahi.com/article_search/s_list3.html?keyword=%A1%D2%A5%D7%A5%ED%A5%E1%A5%C6%A5%A6%A5%B9%A4%CE%E6%AB%A1%D3%20OR%20%A1%CA%A5%D7%A5%ED%A5%E1%A5%C6%A5%A6%A5%B9%A4%CE%E6%AB%A1%CB&s_title=%A5%D7%A5%ED%A5%E1%A5%C6%A5%A6%A5%B9%A4%CE%E6%AB%B0%EC%CD%F7&rel=1

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posted by JAVAスタッフ at 16:36| 犬猫、家庭動物

2012年05月31日

被災ペット保護業務

3月に環境省が請負業務として「平成24年度福島県警戒区域内の被災ペットの保護及び飼育管理業務」を公示していました。
http://java-hisaidoubutu.sblo.jp/archives/20120323-1.html

その請負先がわかりました。

財団法人 自然環境研究センター
http://www.jwrc.or.jp/index.htm

今は準備をしていて、保護活動などはこれからになるそうですが、早期の活動をお願いしたいと思います。





posted by JAVAスタッフ at 16:35| 犬猫、家庭動物

2012年04月18日

4/16動物愛護部会A被災ペット対応

引き続き、環境省の動物愛護部会の報告です。

「東日本大震災・被災ペット対応について」という資料が配布されました。
この日の議事録は、配布資料と共に環境省のホームページに掲載されますが、先にいくつか抜粋して掲載します。

<保護活動>
行政による活動
  ・4/28〜5/2    犬27頭 猫2頭
  ・5/10〜8/26   犬300頭 猫191頭
  ・8/31〜2/29   犬88頭 猫35頭
  ・3/1〜3/19    犬13頭 猫93頭
 
 合計保護頭数     犬428頭 猫321頭 
  内 飼い主への返還 犬135頭 猫128頭  
    里親への譲渡  犬104頭 猫17頭 

行政からの要請に応えた民間団体による活動
  ・12/5〜12/27  犬34頭 猫298頭

一時帰宅時の住民自身による持ち出し
  ・1/29〜4/12  犬2頭 猫6頭

<福島県シェルター収容状況(4月12日現在)>
●第1シェルター 犬85頭 猫88頭
●第2シェルター 犬86頭 猫44頭

<今後の予定>
・引き続き、警戒区域内における被災ペットの保護活動を実施。
・保護したペットを収容するための臨時シェルターを三春シェルターの敷地内に設置し、専門スタッフによる適切な飼育管理を行う。
・飼い主への返還、新しい飼い主への譲渡を推進するため、内部被ばく量調査や不妊去勢措置を実施。

東日本大震災・被災ペット対応について(pdfファイル)

201203-selterbadge.jpg
三春の第2シェルターで購入したバッジ
1個200円で、売り上げは福島県動物救護本部の支援になるそうです


posted by JAVAスタッフ at 14:22| 犬猫、家庭動物

2012年03月23日

環境省・復興庁の請負業務

環境省が3月5日に、以下の企画競争公示を行いました。


環境省>調達情報>企画競争公示一覧(請負業務)
http://www.env.go.jp/kanbo/chotatsu/kikaku1/h240305a.html

1 業務名
 平成24年度福島県警戒区域内の被災ペットの保護及び飼育管理業務

2 参加資格
(1)予算決算及び会計令第70条の規定に該当しない者であること。なお、未成年者、被保佐人又は被補助人であって、契約締結のために必要な同意を得ている者は、同条中、特別の理由がある場合に該当する。
(2)予算決算及び会計令第71条の規定に該当しない者であること。
(3)工事請負契約等に係る指名停止等措置要領について(平成13年1月6日環境会第9号)に基づく指名停止を受けている期間中でないこと。
(4)平成22・23・24年度環境省競争参加資格(全省庁統一資格)の「役務の提供等」の「調査・研究」において、企画書等の提出期限までに、「A」、「B」、「C」又は「D」の等級に格付けされている者であること。
(5)企画競争説明会に参加した者であること。

3 契約候補者の選定方法
 「平成24年度福島県警戒区域内の被災ペットの保護及び飼育管理業務に係る企画書募集要領」に基づき、提出された企画書等について審査を行い、契約候補者として1者を選定する。ただし、優秀な企画書等の提出がなかった場合には、この限りでない。

(公示より抜粋)


詳しい業務内容は、こちらの仕様書を見るとわかります。
http://www.env.go.jp/kanbo/chotatsu/kikaku1/pdf/20120326/h240305ab.pdf

企画競争説明書では、募集要領について書かれています。
http://www.env.go.jp/kanbo/chotatsu/kikaku1/pdf/20120326/h240305aa.pdf

企画説明会は、3月15日に行なわれ、企画書等の提出期限は3月26日です。
説明会へは、「平成22・23・24年度環境省競争入札参加資格」を持つものでないと参加できないとのことで(資格をとるのに約2週間必要だそうです)、当会は参加もかないませんでした。

仕様書を見ると、予算はつくものの、調査、保護活動からシェルター運用、譲渡活動と大変な業務と思います。
電話にて問い合わせをした時には、請け負うところについては、複数ではなく1つの組織を想定しているとのことでした。

すでに出来る限りの活動を行ってきてくれた動物保護団体には、負担が大きすぎるのではないかと懸念します。
説明会にどのようなところが参加していたのかわかりませんが、獣医師会、あるいは大学などが想定されているのでしょうか?
または、ペット販売を行う業者の可能性もあるかもしれないのでは?とも考えてします。

いずれにしろ監督する環境省、復興庁にしっかりしてもらいたいものです。

posted by JAVAスタッフ at 16:42| 犬猫、家庭動物